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埜中理事の紹介

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貝谷君とわたし

自己紹介をかねて、貝谷君との触れあいを紹介したいと思います。私が貝谷(カイヤ)という名前を初めて耳にしたのはもう20年以上も前になります。 貝谷君のお父さん、貝谷久宣さんはお医者さんで、私と同じ「神経病理学」を研究しておられました。京都であった神経病理学会のプログラム委員会で席が隣り 合わせになりました。その時わたしは「カイタニ」先生とお呼びしたことを憶えています。本当は「カイヤ」だったので大いに恥じ入りました。その時、息子さ んが筋ジストロィーという病気を持っていて、とても心配だと話されました。
わたしは小児科医ですが、とくに子ど もの筋肉の病気を研究しています。筋肉の病気の中で、特に数が多いデュシェンヌ型の研究を進めてきました。そんな関係で貝谷久宣先生は私に話しかけてこら れたのだと思います。その後で、貝谷君と会うチャンスが出てきて、医師と患者の関係を越えて、いまや友達として付き合っています。
筋 ジストロフィーという病気では、患者さんの筋肉の力が少しずつ弱くなっていくので、それを見るのはとてもつらいです。外来で診察していると、診察するたび に患者さんは少しずつ進行しているので、なかなか慰めの言葉がみつかりません。でも、患者さんは明るく病気に負けず、前向きに生きていかれます。そのこと にいつも感動します。
貝谷君はNPO日本バリアフリー協会を作ったり、車でアメリカ大陸横断をしたり、前向きに社会活動を進めています。それは患者さん達だけでなく、障害をもたない健常者にも元気と勇気を与えてくださっています。すばらしいことと、私は心から応援しています。
埜中理事写真国立精神・神経センター武蔵病院院長
埜中征哉