初めまして。宝塚に住んでいます吉川克之と申します。私は9歳で筋ジスと診断され、12歳から車椅子生活をしています。現在は関西学院大学理工学部
大学院理学研究科で非常勤講師として数学を教えています。大学院ですので受講者は3~4人位です。私語や居眠りはもちろん有りません。私は黒板に書くこと
ができませんので、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)で書きながら講義をしています。ただ一般的なタイプのOHPは、OHPフィルムを載せる面の高
さが机面から20cm位もあり、ポータブルタイプでも10cm位もあります。これでは私には使えませんので、OHPフィルムを載せる面が机面と殆ど同じ高
さであるような特殊なOHPを使用しています。授業中はアシスタントが1名ついて手伝ってくれます。あらかじめ原稿をOHPフィルムにプリントしておいて
映してもいいのですが、やはり書きながら説明した方が学生の評判が良いので出来る間はこのままでやろうと思っています。
さ
て、私と貝谷君との出会いについてお話したいと思います。それは17年前、私が博士号を取ったことが新聞・テレビのニュースで報道されたことがきっかけで
した。当時岐阜に住んでおられた貝谷君のご両親がそれを見てくださり、貝谷君を連れて宝塚まで会いに来て下さりました。その時貝谷君とどのような話をした
のか思い出せませんが、大人しそうな少年という印象を受けたことを憶えています。もっとも中学生で初めての訪問だったので無理はないことでしょう。その後
貝谷君が関学大商学部に入学したりで、お付き合いが続いています。初めて会ったときの私の歳と、今の貝谷君が丁度同じ歳くらいだと思うと感慨深いものがあ
ります。
日本バリアフリー協会を立ち上げるにあたって理事になって欲しいという依頼を受け、お引き受けしましたが、考えてみると今まで理事らしいことは何もしていませんでした。
この原稿を書くのが初めての仕事となりました。これからもますますバリアフリーということが重要になってきますので、バリアフリーについても勉強し、考えていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。
関西学院大学理学部非常勤講師
関西学院大学理学部非常勤講師
吉川克之